待望の新作劇場アニメ化が決定!
少女漫画の金字塔として知られる池田理代子原作の『ベルサイユのばら』が、ついに完全新作の劇場アニメとして生まれ変わります。2022年9月に制作が発表されて以来、多くのファンが待ち望んでいた本作の公開日が、2025年新春に決定しました。
『ベルサイユのばら』は、1972年から1973年にかけて週刊マーガレット(集英社)で連載された漫画作品です。フランス革命前夜を舞台に、男装の麗人オスカルを主人公とした壮大な物語は、連載当時から大きな反響を呼び、累計発行部数は2000万部を突破する大ヒットとなりました。
豪華声優陣が集結
今回の劇場アニメ版では、主要キャラクターの声優が発表され、ファンの期待を一層高めています。
- オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ役:沢城みゆき
- マリー・アントワネット役:平野綾
- アンドレ・グランディエ役:豊永利行
- ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン役:加藤和樹
沢城みゆきさんは、オスカル役の抜擢について「池田理代子先生の描かれたオスカルをバイブルに、そこから田島令子さんの声の入ったオスカル、実写映画や舞台でもそれぞれに昇華されたオスカルが誕生してきました。その歴史の中へ、もう1人、吉村監督の元で新たなオスカルが生まれようとしています」とコメントしています。
平野綾さんも「まさか歴史に残るこの名作で、憧れのマリー・アントワネットを演じさせていただけるなんて。漫画・アニメ・舞台を観続けてきた、いちファンである私にこんな日が来るなんて思ってもみませんでした」と喜びを語っています。
制作スタッフも豪華布陣
本作の制作を手がけるのは、『呪術廻戦』や『チェンソーマン』など、近年話題作を多く手がけているアニメーションスタジオMAPPAです。MAPPAは2011年に設立された比較的新しいスタジオですが、高品質なアニメーション制作で知られており、本作への期待も高まっています。
主要スタッフは以下の通りです:
- 監督:吉村愛
- 脚本:金春智子
- キャラクターデザイン:岡真里子
- 音楽プロデューサー:澤野弘之
- 音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
物語の魅力
『ベルサイユのばら』は、18世紀後半のフランスを舞台に、フランス革命前夜の激動の時代を生きる人々の姿を描いています。主人公のオスカルは、将軍家の跡取りとして男装で育てられた女性で、王妃マリー・アントワネットの護衛として宮廷に仕えることになります。
物語は、オスカルを中心に、マリー・アントワネット、オスカルの幼なじみであるアンドレ、スウェーデンの貴族フェルゼンらの運命が交錯しながら展開していきます。身分制度や性別の壁、そして迫り来る革命の波の中で、それぞれの登場人物が自分の生き方を模索する姿が、美しく、そして力強く描かれています。
新たな挑戦
今回の劇場アニメ化にあたっては、原作の魅力を損なうことなく、現代の観客にも響く作品を目指しているようです。平野綾さんは「今回の演出は、かなりの挑戦だと思います。製作陣も皆様それぞれに思い入れがあって、リスペクトを持って作品作りしているのがとても伝わってきました」とコメントしています。
また、特報第二弾では本編の一部映像が公開され、美しいアニメーションと共に各キャラクターの声を聴くことができます。原作ファンはもちろん、『ベルサイユのばら』を知らない若い世代にも、この作品の魅力が伝わることが期待されています。
公開に向けて
2025年新春の公開に向けて、今後も続々と新情報が発表されることでしょう。公式サイトやSNSアカウントでは、最新情報が随時更新されているので、ファンの方はぜひチェックしてみてください。
50年以上の時を経てもなお色褪せない『ベルサイユのばら』の世界。そしてオスカルたちの生き様。新たな解釈と最新の技術で描かれる本作が、どのような形で観客の心を揺さぶるのか、公開が今から待ち遠しい作品となっています。