はじめに
朝賀庵の同名人気漫画が実写化され、6月11日からTBSの深夜ドラマ枠「ドラマストリーム」で放送されることになった「さっちゃん、僕は。」。主演を務めるのは、ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」の木村慧人さんです。本作は、大学進学のために地方から上京した主人公・片桐京介が、地元の彼女と人妻との背徳的な三角関係に巻き込まれていく、インモラルな展開が話題となるラブストーリーです。今回は、この注目の新ドラマについて、さまざまな観点から深掘りしていきましょう。
作品の概要
まずは本作の概要について説明します。
あらすじ
主人公の片桐京介は、大学進学のため地元を離れ上京します。そこで、地元の彼女・さっちゃんとは遠距離恋愛となります。しかし、アパートの隣人である人妻と知り合ったことをきっかけに、徐々に彼女との肉体関係に落ち込んでいってしまいます。都会の人妻と地元の彼女、2人の女性に翻弄される京介の姿が、このドラマの最大の見どころとなっています。
原作漫画の内容はかなり過激で、既婚者との不倫関係が赤裸々に描かれています。しかし、ドラマ版ではそうした過激な描写は一部カットされる見込みです。代わりに、主人公の愛に対する価値観の変化などに焦点を当てた、ドラマオリジナルの要素が加えられるとのことです。
木村慧人の挑戦
本作は、ダンス&ボーカルグループ「FANTASTICS」の木村慧人さんにとって、単独初の連ドラ主演作品となります。
役柄について
木村さん自身、自身が演じる片桐京介について「すごく挑戦的な役柄」と話しています。それは、京介が親の愛を十分に受けずに育ち、「愛が何なのかわからない」キャラクターだからです。また、木村さんは「そうした京介の心情を描き分けることに苦心した」とも明かしています。
木村さんは、これまでのキャラクターとはまったく異なる京介を演じるため、新しい一面を見せる演技に挑戦しています。特に、2人の女性に翻弄されながらも、都合の良い対応をする京介の姿勢を表現することに力を入れたそうです。
合宿稽古の様子
本作に向けて、木村さんはキャストおよびスタッフと合宿形式の稽古を行ったそうです。そこでは、実際に遠距離恋愛を経験したスタッフから助言をもらったり、過激なシーンの演技指導を受けたりしたとか。合宿を通して、キャストとスタッフが一体となって作品作りに取り組んだ様子がうかがえます。
また、合宿中には京介の心境を掘り下げるため、恋愛観に関する討論会も開かれたそうです。木村さん自身も「愛とは何か?」という根源的な問いに向き合い、深く考える機会となったようです。
制作の裏側
さて、ここからはドラマ制作の裏側についてご紹介します。
原作者の反応
原作者の朝賀庵さんは、自身の漫画がドラマ化されることについて次のようにコメントしています。
「漫画を読んでくださった皆様に、より身近に作品を感じていただけるのが嬉しい。ただし、過激なシーンについては一部カットされるだろうし、オリジナルの要素も加わるだろう。でも、キャストやスタッフの方々の力で、京介の内面がよりよく描かれることを期待している」
原作を大切にしつつも、ドラマオリジナルの要素を取り入れることで、新たな魅力が加わることを願っているようです。
ロケ地の状況
本作のロケは、東京都内の数カ所で行われました。最も注目されたのが、京介の一人暮らしを描くアパートのロケ地でしょう。実際のマンションを使用し、京介の部屋の内装や、隣人の人妻の部屋のセットなども作られたとか。
また、地元の街を再現するため、静岡県の商店街でロケが行われました。スタッフが事前に地元出身者に聞き取り調査を行い、臨場感のある描写を心がけたそうです。
ドラマとNetflixの共存
本作は、6月11日の地上波放送に先立ち、6月4日からNetflixでの先行配信が行われます。また、地上波放送後も「TVer」や「TBS FREE」で一週間の見逃し配信が実施される予定です。
このように、ドラマとNetflixが共存する形で放送・配信されることで、視聴者の選択肢が広がります。スマートフォンなどでNetflixから先行視聴し、地上波でもう一度見直す、といった視聴スタイルも可能になるでしょう。
さらに、Netflixでの先行配信は日本国内に限らず、配信されるエリアはグローバル規模となります。つまり、海外の視聴者にも本作を見てもらえる機会が設けられているのです。
期待と課題
ここまで本作の見どころを様々な角度から紹介してきました。最後に、注目すべき期待と課題について述べます。
視聴者の反応
原作ファンからは「原作の雰囲気が損なわれていないか」「過激なシーンはどの程度カットされるのか」など、作品の質に対する不安の声も上がっています。一方で、ドラマのみの視聴者からは「過激な表現は控えめでも問題ない」という意見もあります。
作品公開後の視聴者の評価がどうなるのか、今から注目が集まっています。原作ファンに喜ばれつつ、新規視聴者にも楽しんでもらえる作品になることが望まれます。
倫理的課題
本作では、不倫や既婚者との肉体関係といったインモラルな要素が描かれています。そのため、一部では倫理観や価値観への影響を危惧する声もあります。特に青少年層への影響が懸念されています。
一方で制作陣は、こうした問題作品を「愛とは何か?」という根源的な問いの題材として捉えており、そうした狙いを視聴者に適切に伝えることが課題となっています。
まとめ
いかがでしたか? 2024年6月11日からスタートする木村慧人主演の新ドラマ「さっちゃん、僕は。」について、作品の概要からキャストやスタッフ、さらには制作の裏側までを詳しく解説してきました。
原作の過激な内容をいかに映像化するか、主人公の複雑な心情描写にどう挑むかなど、本作には数多くの挑戦がありますが、期待も大きいドラマといえるでしょう。いずれにしても、この作品が「愛とは何か?」という人間の根源的な問いに向き合う、格好のコンテンツになることは間違いありません。
視聴者の皆さんは、ぜひNetflixでの先行配信から、あるいは6月11日の地上波放送から、この注目作をお見逃しなく。主演の木村慧人さんをはじめ、出演者・スタッフ一同の熱い思いが込められた、極上のドラマ体験をお楽しみください。